http://www.kuenselonline.com/2011/?p=30491Apr 28, 2012
今から3週間後、政府はインドからの野菜の輸入にストップをかけることになる。そして農家は忙い時を迎えようとしている。農業省の統計では、昨年の全国の野菜の生産量は30,595,000kgであり、60%の人口の需要を満たす数字である。したがって、輸入がストップした場合いは40%の野菜が不足する。全国の農家は、全ての人々が野菜を摂取するためには、これまでの生産に加えて今後は少なくとも23,000,000kgの生産が求められているのだ。
しかし、それは可能なのだろうか?
「簡単ではない。しかし、前向きに考えています。」農業局園芸作物の責任者キンレイ・ツェリンは言う。「これからの数か月間は生産量は十分ではないかも知れないが、例年の生産傾向からすれば、夏の間は国内の生産は需要をほぼ満たしています。推測されるより悪い状況にはならないでしょう。主要関係機関が協力すれば、供給不足の心配はないでしょう。生産量の増加のためには、収穫高を増やすか耕作地を拡大するかが必要です。限られた耕作地という条件では、栄養と水を管理して、収穫量を増加させることに力を注いでいます。」
約23,495エーカーが現在耕作地として利用されている。夏と冬の生産には、地方による気候の差に注目をしている。標高の中間から高い地方ではコストを分けある方法で、種を供給、温室の技術サポートも行う。こうして夏の間は高地での野菜生産の確保に関心が集中する一方、冬の収穫は標高の低い地域がターゲットとなる。南部の農民が大規模な収穫を妨げられている原因のうち、大きなもの2つ、すなわち灌漑用水の問題、放し飼いにされている牛の問題を取り除くことに焦点をあてている。
農業省のマーケティング部門では、野菜の生産者と販売者を引き合わせて新たな繋がりを作るための支援を今後2ケ月の間に行う。ブータンには決められた流通システムがないため、個人でも、中間者を通じても自由に野菜の販売ができるが、新たなシステムにより、より大きな規模、整ったシステムができることが期待される。
パイロットプロジェクトとして、すでにジャカールの高等学校と地元の7件の農家、ゲルポイシン高等学校と9件の農家が提携した。また多くの農家が水力発電プロジェクトとの契約を結んでいる。野菜の価格高騰が心配されているが、マーケティングオフィサーによれば、価格を統制する組織がないため、価格の変動は市場にまかされている。
また、ある人は、すでに野菜の価格は高いためにこれからも値段はあまり上がらないだろうという。小売店では200%もの利益をあげている、という人もいる。
野菜の輸入は主に11月から4月に行われる。5月から10月は玉ねぎなど国内では育てていない一部の野菜をのぞき、ほとんどが国内の生産でまかなうことができる。キンレイ・ツェリンによれば、技術的にはブータンで成長できない野菜はないが、今までは国境の近くで簡単にインドの野菜が買えたためにその必要性もなく、また、収穫までに5~8ケ月もかかる玉ねぎをブータンの農民が辛抱強く育てようとはしなかったのだという。